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ことばキャンプ® × 職員研修
統合プログラム

NPO法人JAMネットワーク 2025年度 実施報告

子どもを変える前に、まず大人が変わる。
3回 子ども向け講座
2回 職員研修
6名 参加した子どもたち
3名 参加職員
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2025年度 実施の様子

Why This Program

なぜこのプログラムが必要なのか

児童養護施設で暮らす子どもたちの多くは、虐待やネグレクトなど厳しい環境の中で育ち、自分の気持ちを言葉にする機会が限られてきました。「衣食住・教育」だけでなく、コミュニケーション力こそが社会的自立のカギです。しかし、そのための専門的なプログラムが施設内に届いていないのが現状です。

92%
の施設職員が課題を感じている

「子どものコミュニケーション力に課題がある」
(一般家庭保護者:51%)

90%
が自立への影響を懸念

「コミュニケーション力の不足が
退所後の自立に影響する」と回答

出典:JAMネットワーク 2024年調査(施設職員216名、一般家庭保護者115名)

🔍 課題の実態比較:施設 vs 一般家庭

「自分の意見が言えない・言語化できない」子どもの割合

施設
94%
一般家庭
28%

「人の話を最後まで聞けない・遮る」子どもの割合

施設
82%
一般家庭
40%
Our Approach

点の支援ではなく、
施設全体を「言葉が育つエコシステム」へ

Pillar 01
子ども向けことばキャンプ®

各2.5時間 × 3回。ゲーム型ワークショップで「聞く力」「話す力」の基礎を段階的に育成。講師に受け入れられる経験を積み重ねることで、自己肯定感を高めます。

論理力 語彙力 プレゼン力 理解力 応答力 度胸力
Pillar 02
職員研修

各2時間 × 2回。ことばキャンプ®の理論と実践手法を対話形式で習得。プログラム終了後も日常の養育の中でことばの力が育まれ続ける環境を整えます。

ことばがけ 自尊他尊® フィードバック実践

プログラムをさらに深める3つのサポート

個別オンラインフォローアップ(3回):日々の実践状況や悩みを言語化し、職員の学びを定着。ワンオペ体制の職員の自己肯定感を高める場としても機能
学びの共有会:研修参加職員が施設全体へ学びを共有。「ことばの言い換え(ネガティブ→ポジティブ)」ワークも実施
ことばがけ・対応ヒント集(A6小冊子)配布:困った場面ですぐ使えるポジティブ変換・場面別ことばがけ例を収録
2025 Implementation

2025年度 実施内容

実施施設聖フランシスコ子供寮(東京都大田区久が原)
実施期間2025年7月〜2026年1月
参加人数職員3名、子ども6名(小学校1〜3年生)
① 職員研修(2時間 × 2回)

第1回(7/5)ことばキャンプの概要・子どもの自己決定力・ことばのチカラを引き出すかかわり方
第2回(7/12)退所後に必要なスキルを退所前に身につけるかかわり方・フィードバック実践編

② 子ども向けことばキャンプ®(2.5時間 × 3回)

第1回(8/16)グランドルール・どっちにする?・きょうのプレゼン・ステレオゲームほか
第2回(8/23)聞き取りワーク・Yes/Noゲーム・3ヒントゲームほか
第3回(9/16)スモールトーク・言葉集めドッカンゲーム・修了式

③ 個別オンラインフォローアップ(3回)

9/25・9/30・10/6 職員3名(個別)各30〜45分
日々の実践状況や悩みを言語化し学びを定着

④ 学びの共有会(施設全体への情報共有)

2026年1月9日 研修参加職員3名がパワーポイントで発表。「ことばの言い換えワーク」も実施

Children's Change

子どもたちの変化のエピソード

✏️
スモールステップで開いた扉

初回は鉛筆を持つことさえできなかった子が、3回目には満面の笑顔で自らの手で感想を書き上げました。自分の気持ちをみんなに聞いてもらうことを、嫌がらずに受け入れられました。

💬
「なぜなら」が生まれた

自分の意見に理由を添えて発表できるようになり、「好き・嫌い」の理由を選択肢なしで自ら言葉にできるようになりました。

🙋
一歩ずつ前へ—自ら手を挙げる姿へ

最初は一人で前に出て発表することができなかった子が、2回目・3回目と回を追うごとに積極的に手を挙げて発言できるようになりました。

😌
感情の言語化による落ち着き

言いたいことが言葉にできずに暴れてしまっていた子が、自分の気持ちを少しでも言葉にできるようになった分、力任せに訴えることが少なくなりました。

🏫
先生も気づいた変化

学校の先生から「今まで手を挙げられなかった子が、手をよく挙げるようになったし、お友達もできて話をするようになった」という声が届きました。

🤝
学びが日常へ—グランドルールの定着

「グランドルール」を覚えた子が、寮の部屋でも「聞く耳モードだね」「今は○○ちゃんの時間だよ」と声をかけるように。ことばが日常へ根づいていきました。

Voices

職員の声・気づき

言葉がけの変化

朝の洋服選びで「どっちにする?」を活用し二択にすることで、子どもが自分で選べるようになり時短にもつながった。

参加職員

日頃無意識に使っていたネガティブな表現をポジティブに変えたことで、以前より児童との意思疎通がうまくいくようになった。

参加職員

グランドルールを意識できる場面をつくり、聞く耳モードを促すようになった。子どもへの話を聞く際の対応が整理できてきた。

参加職員

研修全体の学び

研修もわかりやすく丁寧に教えていただきありがとうございました。児童のちょっとした成長や変化などが大事なことを学べました。

プログラム実施窓口職員

🔑 JAMネットワーク 講師より

わずか3回のプログラムでしたが、子どもたちが「自分の気持ちを表現しよう」とする意欲や、お互いを認め合う「花マルメッセージ」への取り組みなど、目に見える変化が現れたことに深い感銘を受けました。こうした「スモールステップ」の積み重ねこそが、子どもたちの自己肯定感を育む源泉であると改めて確信しました。

職員研修・ことばキャンプ® メイン講師:井上裕子

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東急子ども応援プログラムについて

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東急子ども応援プログラム(主催:東急株式会社)

「東急子ども応援プログラム」は、東急株式会社が主催する助成プログラムです。地域には、家庭や学校以外にも、子どもたちの幸せで健やかな成長を願い、子どもたちやその家族が安全・安心で心豊かに暮らせる生活環境を目指すさまざまな活動があります。本プログラムでは、子どもたち一人ひとりの持つ多様な可能性が「幸せ」につながることを願い、それらの活動を支援しています。また、本プログラムは「東急スクラムプロジェクト」の一環として実施されています。

JAMネットワークは2025年度(第5回)の助成対象団体として採択を受け、聖フランシスコ子供寮にてことばキャンプ®と職員研修の統合プログラムを実施しました。