社会的養護の子ども達と聞いてどんなことを想像しますか?
貧困の連鎖、虐待の増加など子ども達を取り巻く環境はますます厳しくなっていると言わざるを得ません。
児童相談所への相談件数も年々増加傾向にあります。
大人と違って子ども達は自分が今いる環境を客観的に見ることができなかったり、声を上げることができずにいることも多いのです。
児童養護施設や乳児院などに暮らす社会的養護下の子ども達は様々な生育歴の中で良好なコミュニケーションを身につける機会に恵まれなかったことでコミュニケーションに課題を抱えている子ども達が少なくありません。
児童養護施設は基本的に18歳で退所しますが、コミュニケーションに課題を抱えたまま社会に出た時に他人との良好な関係性を作ることができず仕事が続かないなど離職率の高さや、頼る人がいない、困っていることをうまく伝えられないことなどから生活保護受給率を押し上げる要因となっているのも事実です。
ことばキャンプは米国で行われているオーラルコミュニケーションを基本に、自分も相手も大事にする自尊他尊®のコミュニケーションを身につけてもらうためのプログラムです。 日本の子ども達がコミュニケーションスキルを楽しみながら身につけて、自分らしく自立した人生を送れるように活動を続けてまいります。
NPO法人 JAMネットワーク
代表 村上 好
プロフィール
2016年にことばキャンプ講師となり、大田区や品川区でのことばキャンプ教室講師を
歴任。全国の児童養護施設へのことばキャンププログラムを提供し、2024年代表に就任。自身の3人の子どもはそれぞれ不登校を経験、その時に出会ったことばキャンプで親子関係が激変し、人はいつからでも誰でも変われるということを実感。我が子の不登校経験を活かし、学校などでも生徒にコミュニケーションの力をつける支援や講演会などを通して、自分も相手も大事にできる自尊他尊®のコミュニケーションが当たり前の世の中になるような活動をしている。